なぜ衆参ダブル選挙?その理由やメリットを勉強してみた

なぜ衆参ダブル選挙?その理由やメリットを勉強してみた

政治関連のニュースなどを見ているとちょいちょい耳にするキーワード「衆参ダブル選挙」。

これまでは意味がよく分からないまま何となく聞き流していましたが、ふと気になったので改めて勉強してみることにしました。

で、勉強して分かったことを簡潔にまとめてみたので、参考にしてみてください。

衆参ダブル選挙とは?

まず、衆参ダブル選挙というのは俗称で、正確には「衆参同日選挙」と言うそうです。

衆議院議員総選挙と参議院議員通常選挙の投票日を同じ日にする選挙のことを指します。

選挙の対象は?…「非改選議員」以外のすべて

衆院議員と参院議員の両方の選挙をするのですから、てっきり全国会議員が同時に選挙で選ばれるのかと思っていましたが、そうではないようです。

というのも参院議員は6年の任期制になっており、半数づつ3年ごとに改選されるようになっているのだそうです。なので衆参ダブル選挙では全衆議院議員と参議院議員の半分が選挙の対象になります。…恐らくこれはすごく基本的なことなんでしょうが、全然知らなかった…。

なぜ衆参ダブル選挙を行うのか?そのメリットとは

ニュースではよく与党が一つの切り札として衆参ダブル選挙の可能性を持ち出しているように見えます。なぜ衆参ダブル選挙は与党にとってメリットがあるのでしょうか?それには以下の理由があるようです。

  • 野党を黙らせる力になる
  • 浮動票を獲得しやすい
  • 議席を増やしやすい

野党を黙らせる力になるというのは、一気にほとんどの議席を奪い合う選挙になるため、一度に多くの民意を反映させやすい選挙方法だと言えるからです。民意が議席数にハッキリ現れてしまえば、野党もそれ以上グダグダ言い続けることが難しくなるようです。

浮動票を獲得しやすいというのは、ダブル選挙だと投票率が高まるため、どんな選挙でも確実に投票してもらえる組織票に頼っている政党にとっては不利な反面、浮動票に頼っている政党にとっては有利になる傾向があるからです。

議席を増やしやすいというのは、ダブル選挙だと野党側は候補者の調整が難しく選挙協力が行いにくくなるため、結果として与党に有利な選挙になりやすいという傾向があるからです。

衆参ダブル選挙を行うことのデメリットは?

衆参ダブル選挙を行うことのデメリットとしては以下のことが挙げられます。

  • 有権者から見ると選挙が複雑で分かりにくい
  • 有力な野党が惨敗しやすい

同日選挙となると、全国区や地方選挙区など、異なる3つ以上の制度の選挙が同時に行われるため、有権者から見たら複雑で分かりにくいというデメリットがあります。特に参議院比例代表選挙は2000年から「非拘束名簿式」という、要は「候補者にも政党にも投票が可能な制度」に選挙制度が変わったため、これから同日選挙を行うとなると過去の同日選挙のとき以上に複雑に感じられるはずです。

また、過去の同日選挙の実績から、野党の潰し合いの結果として野党第一党や第二党の惨敗の可能性が高まります。そうなると議会における与党の力が圧倒的なものになりすぎてしまい、もしかしたら正常な自浄作用のようなものが働かなくなってしまう危険性も無くは無い、と言えます。くだらない漢字テストは不要ですが、モノ言う野党の存在は大切なものなので、その意味では野党にも頑張ってほしいものです。

過去の衆参ダブル選挙

過去に行われた衆参ダブル選挙はたった2回しかありません。

1回目は1980年の6月。2回目は1986年の7月でした。

もう随分昔のことと言っても良さそうなぐらい前ですが、この過去2回の衆参ダブル選挙ではどちらも与党の圧勝に終わっています。

 

衆参ダブル選挙についてのまとめ

一応当たり前のことですが付け加えておくと、もちろん候補者は一人で衆参の両方に立候補することはできません。なのでダブル選挙で落選すればまあ当面は無職というか、議員になる機会は遠のいてしまうので、その意味では与党議員でもあまり気楽に構えていることはできなそうです。

というか、投票する側である我々国民も、あまり気楽に考えていると投票日当日に記入用紙を前に「あれ?誰が誰だか分かんねー」なんてことにもなってしまいそうです。

まだ現政権下で衆参ダブル選挙が本当に行われるかは分かりませんが、もしやるとなったらその時は改めてしっかり候補者の見極めと選挙制度の理解をしておきたいものです。