プール熱の症状と予防策、受診すべき科は?その他注意点についての情報まとめ

プール熱と呼ばれている咽頭結膜熱が流行の兆しを見せています。

通常は6月頃から徐々に増加しはじめるものですが、今年は4月の時点でもすでに一部地域で警報基準値を上回っているとのことで、注意が呼びかけられています。

そこでプール熱の症状や予防策、それから罹患しやすい年齢や感染経路、病院では何科を受診したらいいのかなどについても情報をまとめてみました。

プール熱とは?

まずプール熱とはどういうものなのか?
正式名称は「咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)」といい、毎年夏を中心に流行する急性のウイルス感染症のことを指します。

プール熱の症状

症状としては発熱、咽頭炎、結膜炎といったものが主な症状です。

咽頭炎とは、鼻や口の奥のほう(のどの上の方)が炎症する症状です。
結膜炎とは、目のまぶたの裏側と眼球前方の表面の間にある薄い膜「結膜」が炎症する症状です。

結膜炎

結膜炎で白目が充血しまぶたが腫れている様子 via;www.skk-health.net/me/17/

全ての症状が必ず現れるというわけではありません。一般的な発症の流れとしては、急な発熱があり、咽頭炎によるのどの痛みが現れます。またそこに結膜炎が伴って眼の充血や痛み、かゆみ、目やに、それから眩しく感じたり涙が止まらなくなったり、といった症状が出ることもあります。また稀に、腹痛や下痢、咳を伴うこともあります。

これらの症状は通常3〜5日ほど続きますが、基本的に予後の良い疾患で、適切に対処していれば時間とともに治っていきます。が、稀に肺炎などを併発して重症化することもあるので、その点には注意が必要となります。

プール熱の主な感染経路

プール熱は「アデノウイルス」というウイルスの感染症です。
プールで感染することが多いためプール熱と呼ばれていますが、実際にはその多くは患者さんからの飛沫(ツバなど)による感染が多いものです。

また手や指を介した接触感染や、タオルを共用したことによる感染例もあります。

時季的には夏を中心に流行しますが、2003年以降は冬にも小さな流行が確認されるようになっており、年間を通して感染の可能性があります。

感染しやすい年齢

プール熱は幼児から学童にかけての年齢がかかりやすく、具体的には1歳から5歳までの子に非常に偏っていて、5歳以下の子が全体の約80%を占めています。成人での発症はほとんどありません。

プール熱かな?と思ったら何科を受診すべきか

初診に適した科は内科や小児科、それから眼の症状が強い場合には眼科に相談するのも良いです。眼科でも「アデノウィルス感染症」として対処できます。

プール熱の予防法

プール熱を予防するには、基本的なことでしかありませんが手洗いうがいが大切になります。

アデノウィルスは感染力が非常に強く、手や指を介して、またドアの取っ手やエレベーターのボタンなど患者が触れたものを介してでも感染します。保育園や幼稚園などでの集団感染も少なくないと言いますので、家に帰ったらしっかり手洗いうがいをすることが何よりの予防法になります。

また咽頭炎の症状が現れてしまった後でも、咽頭を清潔に保つためにもうがいが効果的です。その際成人であれば飲酒や喫煙も控えて刺激を与えないようにします。

「プール熱」まとめ

通常はしっかり栄養を摂って、手洗いうがいをしっかりしていれば、数日経過するころには良くなってくるとのことです。

が、たとえば喉が痛くて唾液が飲み込めないほどであったり、まぶたの腫れや眼の充血があまりにひどいようであれば、その時は炎症がかなりひどいことになっている証なので医療機関を受診してみたほうがいいそうです。

もしかしたら例えば急性喉頭蓋炎などの緊急処置が必要な病気の可能性も考えられるため、あまり我慢しすぎないよう注意したいものです。

ということで以上、プール熱についてのまとめでした。

参考 咽頭結膜熱(プール熱)|感染症について|健栄製薬株式会社
参考 咽頭炎とはどんな病気か|症状や原因・治療 – gooヘルスケア
参考 結膜炎